2交代制・3交代制の違いとは?

看護師の多くの人達は病院などの入院施設がある医療機関で働いています。そんな看護師の一般的と言える勤務には夜勤の存在があります。夜勤には2交代制と3交代制によって違いがありますので、2交代制と3交代制はそれぞれどのような勤務となるのかを押さえましょう。

2交代制・3交代制の違いとは?
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2交代制

2交代制は日勤と夜勤の2つでシフトを組んで勤務をする体制のことを言います。日勤が朝の8時から夜の8時までの12時間を担当し、夜勤が夜の8時から朝の8時までを担当するといった12時間ずつで交代する場合もあれば、日勤が日中の8時間を担当して夜勤が夕方から朝にかけて16時間対応する場合もあります。これは働く勤務先によって異なりますが、最近では後者の夜勤が16時間対応となることが多くなっています。

3交代制

3交代制は2交代制の夜勤をさらに2つに分けてシフトを編成する体制になります。夜勤を準夜勤と深夜勤に分け、そこに日勤を組み合わせた3つの勤務帯で患者さんのケアを行います。3交代制ではそれぞれ8時間で24時間をカバーすることができるので、1回の勤務の負担は減りますが休みの間隔が狭くなるという特徴があります。
勤務帯の例を挙げれば、日勤が8時から16時までを担当し、準夜勤が16時から24時までを担当、そして深夜勤が24時から8時までを担当しているということになります。休憩時間を考えるとそれぞれの勤務帯の拘束時間はもう少し長くなります。

72時間ルールとは

72時間ルールは夜勤をする看護師の負担を減らすために作られたルールで、看護全員の夜勤時間の合計から夜勤をする看護師の人数を割った時間が72時間以内であることが決められています。このルールによって特定の看護師が夜勤時間が多くなるといった偏りを減らすことができます。
2016年に診療報酬が改定されたことに伴い、看護師の勤務ルールである72時間ルールも変更が加えられることになりました。変更点としては夜勤をしている看護師とカウントされる基準を月に16時間以上夜勤帯に働く看護師から、8時間まで引き下げられれました。

変更後の影響

72時間ルールの変更による影響としては1人が1ヶ月に担当する夜勤時間が72時間ルール改定前よりも減っている結果が出ています。短時間でも少ない夜勤の勤務回数でも夜勤をする看護師とみなされるためです。しかし夜勤の回数や勤務時間が一部の看護師に偏ってしまうという影響も出ており、一部の看護師への負担が増加するのではないかという懸念点もあります。

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